下町フォント日記

佐藤豊オフィシャルブログ 2007〜2010

線路を眺める

・きょうはちょっと専門的な話
新しいレーザー複合機のプリント解像度は1200×1200dpi。これまで使ってきたレーザープリンタの解像度は2400×600dpi。掛け算をすればどちらも一応同じ数値になる。しかし古いプリンタの本当の解像度は600×600dpi。それを特殊な方法で片側だけ2400dpi処理することで疑似的に1200dpiの表現をしている。
それのどこに問題があるのか。プリントするときに紙をヨコに使うかタテに使うかで、微妙に違いが出るのだ(小さい文字サイズのときだが)。タテヨコどちらでプリントしたものが、デザインを正確に表しているのか判断できないのだ(たぶんどちらも不正確だろう)。
パソコン画面だけで使うレベルの書体ならこんな些細なことことを気にする必要はない。しかし私は、印刷業務にも通用するレベルで書体を仕上げたいのだ。
この件で以前から悩んでいた。新しい複合機なら、タテ・ヨコどちらの方向のプリントでも表現が変わらないことが確認できたし、他の部分でもこれまでのプリンタより正確なようだ。
D書体の01・03・05。そろそろ本気で修正作業に入ることにする。



地面の下や頭の上を通る鉄道が増えて、このように地上の線路を眺められる場所も少なくなった。東武亀戸線、終点亀戸駅近くの踏切で。