下町フォント日記

佐藤豊オフィシャルブログ 2007〜2010

忘れていた

引越しが済んだらココに載せようと、事前に書いておいた文章を忘れていた。これまでの人生を大雑把に5つに分けたもの。


01
墨田区玉ノ井に生まれ育ち、両親や家族に依存して生きていたころが、私の人生の第1期。たいした考えもなく工業高校の電気科に入学。
02
自分の意志が芽生えてきてレタリングを仕事にしたくなり、高校を半年でやめて働きだす。17歳の頃、父と喧嘩して家を出て、鐘ヶ淵の4畳半アパートで自立生活が始まる。18歳ぐらいの時に独立して仕事を始め、交通の便を考えて両国に事務所を借り転居。事務所仕様のワンルームスペースに二段ベッドを置き、上段を収納スペースにし下段で寝ていた。20歳で結婚をして錦糸町に住み、6年ほどで離婚したのが第2期。途中2年ほど会社に勤めたこともあった。父が亡くなる。
03
2度目の結婚をして住まいは本所に。事務所は亀沢のアパート1DKの部屋。アシスタントを雇用して、仕事の傍ら書体デザインの研究も本格化。その後、事務所は両国駅近くのマンション10階に。コンテストなどで認められ、書体デザイナーとしてなんとかなりそうな気がしてきた第3期。住まいを江東区亀戸に移す(生まれて初めて墨田区以外に住んだ)。
04
オリジナル書体が少しずつ世の中に浸透していく。事務所は隣のマンション13階に移動。WEBサイトを開設し、印刷原稿作成の仕事をやめ、書体デザインに専念。フォントのダウンロード販売も始め、書体デザインだけでなんとか生活できるようになった第4期。義父義母が相次いで亡くなった。
05
21年住んだ亀戸を離れ、足立区千住の集合住宅17階で仕事場と住まいを一緒にして始まるのが第5期。自分の意志で移転するのはコレが最後かも知れない。ここが終の住処という覚悟で生活していこうと思う。