下町フォント日記

佐藤豊オフィシャルブログ 2007〜2010

幼い頃、目にした世界

イカ書体(D書体改め)、頒布用フォントは大体できたようだ。
次は頒布の準備作業か。無料版ダウンロードのこと、商品版ダウンロード販売のこと、サイト内のページ追加や更新…と、馴れない作業がいろいろ。
私はせっかちなんだが、面倒くさがりやでもある。最近は年齢のせいか気力体力の衰えも感じる。
ここまでくれば、あともう少し。なんとか、やり通さなければ…。


●最近読んだ雑誌以外の本

螢川・泥の河 (新潮文庫)

螢川・泥の河 (新潮文庫)

映画化された「泥の河」は観た記憶がある。1977年の太宰治賞作品だから話題にはなったが、小説を読んだかどうか憶えていないので購入してみた。
「泥の河」の舞台は大阪の河だが、そこに描かれた情景と同じものは、当時の東京にも存在していた。必死に働く人々、貧しい暮らし、汚れきった河、水上生活者の苦悩…。
幼い頃、自分が目にした世界がそのまま小説になっていた。